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プロフィール
【名前】
池田秀敏
【職業】
仕事の可視化コンサルタント
【プロフィール】
流通業界に身を置きつつ夜学でCOBOLプログラミングを習得。汎用機での生産管理や、 販売・顧客管理などのシステム開発に参加し構造化プログラミングを体験する。 その後、配管CADシステム開発に転じ、設計仕様を文章で正確に分かりやすく書く ことに限界を感じ、複雑な内容でも全体から俯瞰でき細部に進める図解の可能性を実感する。 平成元年に上流工程を専門とするフリーランスのシステムエンジニアとして独立。 システム化への顧客の要求を図解することから始め、図解を使った仕事の仕組みの可視化、 作業効率の向上に取り組むようになる。 現在は、仕事の可視化コンサルタントとして講演・コンサルティングを精力的に行っている。
【趣味】
山菜採り、山歩き、ビール
【血液型】
A
【所属】
有限会社 テオリア
【性別】
男性
【住所】
新潟県 上越市
コラムカテゴリ
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2011-03-31 (Thu)
書くことで理解の度合いに気づく
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書くことで理解の度合いに気づく  

自分の頭にあるんだけれど...
なかなか上手く表現できないという体験はありませんか?

業務改善でも、新規事業でも、問題解決に取り組んでも、
最初は、社長や担当者の頭の中で発案することから始まります。

その発案を明確にして、実行できる計画にすることで、
具体的な作業を進めることができます。

最初は、頭の中の知的に想像(計画・設計図)され、
次に、物質的に創造されるのです。

どんなモノも、2度創られるのです。

---------------------------------
   1 想像  (知的創造)
---------------------------------
  ・最初は、頭に思い浮かべる
  ・そして、具体的な設計図に展開する  
---------------------------------
   2 創造  (物的創造)
---------------------------------
  ・設計図をもとに、材料を集め
  ・設計図通りに組立てる

どんな仕事も、この「想像」の段階を飛ばすことはできません。


----------------------------------------------
●困った依頼
このように考えている人がいます。
これには、困ります。


私しの改善アイデアを池田さんに「表現」して欲しい

今の仕事の実情に満足できない社長がいました。
(たいていは、そうだと思います。)

そこで、新しいアイデアがあると言うことで、
取材して、そのアイデアをまとめることになりました。
その会社は、その地域ではそれなりの業績を上げている会社です。
経営者である彼も、それなりの自負はあります。

事務所を訪問して、たわいの無い話からスタートしました。
でも、聞いても聞いても..アイデアが出てきません。

取材内容を整理すると..
 ・会社の社員への不満
 ・業界の情報、同業他社の事例
 ・もっと会社を良くしたいという「思い」
 ・家族への不満

もっと会社を良くしたいという、感情的な「思い」が強いことは
伝わってくるのですが...

アイデアの「種」が見つかりません。


そして、こんな以前の体験談が出てきました。
地方新聞の記者に取材された体験があるそうです。
その記者は、上手く表現してくれたそうです。
 ・短い時間で
 ・きちんと取材して
 ・上手く表現してくれた
そこで、「記者は、上手く表現してくれた」と言ってきます。

池田さんは上手く引出して表現してくれないと不満をもっているのです。

これで、ますます困ったことになります..

何がまずいかと言うと..
ただせさえ、頭のCPUの能力を未来に向けていないのに...
ここで、池田さんが上手く表現してくれないと言う不満が出てくると..
過去や社員に対する不満、池田への不満で頭の中がいっぱいです。

ますます、未来を創るアイデアを出すためのブレーキになります。

過去の事なら、すでに体験した事を聞くだけです。
 ・こんなことがあった、
 ・こうやって成功した、失敗した...
 ・内容は具体的です
 ・記憶があやふや部分があっても、何か記録が残っています。
時系列や因果関係さえしっかり聞けば、
聞く方がしっかりしていれば、「まとめる」作業をすればいいのです。


でも、彼が望んでいるのは、「未来」を築くことです。
 ・未来は、体験していません
 ・未来は、抽象的な「思い」から始まります
 ・未来は、自分で創るか流されるかの、どちらかです

もう、お分かりだと思います..
その社長は、過去を話すことと、未来を話すことの区別が
できていないのです。

本人は一生懸命に考えています、話しています..と、思っています。

でも、頭のCPUの能力を未来に向けていません。
三分の2は、過去や社員への不満
残りの三分の1は、自分の話している事を理解してくれない
池田への不満です。

考えているつもりですが、感情が渦巻いているだけです。
「考える」という行為に、頭のCPUをしっかり使っていないのです。

いくら私のでも...
表現する内容が無ければ表現できません。
表現する内容を考えないで、表現して欲しいという要求をしても無理です。
表現してくれない不満をぶつけられても解決しません。

   時間も、エネルギーももったいないのです!


過去を話すだけでは、未来を築くことは出来ません。

過去は、未来を創る「材料」の一部にはなりますが、
過去だけを、どうこねくりまわしても..過去は過去です。
新しい設計思想を投入し、過去の材料を取り入れて
不足する材料を追加投入しない限り、納得できる未来は定義できません。


流されないで、自分で未来を創るには
 新しい設計図が必要なのです。

新しい設計図を創るには
 最初に、設計方針が必要です。
 

設計方針が、できていないのです・無いのです。
設計方針を創るための応援をしてほしいと言うならOKなのですが..
無い物を表現して欲しいと言われても..

まして、表現できない不満をぶつけられても困ります。



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●この体験から得られたことは
1.考える総量が少ないと、アイデアは浮かばない

  この体験の経営者は、考えている時間が少ないのです。
  不満で、悩んで、もっと良くしたいという願望があるのですが..
  本人は考えているつもりですが、考えていないのです。
  考えていなので、いつまでたっても同じところで止まっています。
  悩んで、不満に思うことで頭で考えたと錯覚しているのです。
  考える質と量が重要です。
 

2.考えることを「作業」と混同していると難しい

  会社の未来を考えるということは「作業」ではありません。
  「○○したら、□□になる」という因果関係はつくれません。  
  こうすれば必ず結果が出るというわけにはいきません。
  簡単に浮かぶ事もあれば、苦しい日々が続く場合もあります。
  アイデアを出し続けるまで考える..
  でも、これを作業と考えると効率が悪いとなります。
  そして、作業効率の高い仕事をしたと言う実感を求めて現場作業に逃げます。
  「俺は頑張っているんだ!」と言い訳します。
  

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●上手く進めるために必要なことは
この社長が、上手く未来を築くために必要なことは..

  「自分との会話!」

経営者にとって、一番生産性の高い時間は、
自分の頭の中で、未来の方向性を決める時間です。
未来を、どう設計するかを考える時間です。

その時に、電話などの邪魔が入らない場所で、
紙に向かって、自分の頭の中の事を書きだすことが重要なのです。
まさに、自分との会話です。

頭にないことは書けません。
書けないことは、冷静な立場で見なおすことができません。

  書くことで、考えることができます。
  考えることで、書くことができます。

時間がかかります。
なかなか出てきません。
前に進みません。

新しい事を考えると言うことは大変なことです。
モヤモヤした思いに、ツメの先をひっかけるようにして、
少しづつ、自分に引きよせて行く行為です。
時間がかかります。

クロスワードパズルを、分かるところから
埋めていく作業にも似ています。


自分では「できた!」と思っていても..
書けないと言うことは、部下や取引先に伝えることができません。

伝えることができないと言うことは..
誰も動いてくれないと言うことです。

動いてくれないと言うことは...
何の成果も出ないと言うことです。


部下を集めて、2時間熱く語っても伝わりません。
確かに熱意は伝わりますが、
 ・何を
 ・どうしたいのか
 ・どのようにやるのか
まったく具体的な内容は伝わりません。

「伝わらない」とう表現は適切ではありません。
「伝えていない」ので、「伝わっていない」が正しいのです。
熱意は伝えていますが、それ以外は伝わりません。

メモを持って聞けと言っても無理です。
メモする内容を伝えていないのです。

2時間熱く語っても「社長はやる気だ!」と、伝わるだけです。
社員は、何をして良いか分からないので、社長の具体的な指示を待つようになります。


自分の頭の中で整理できていないことを、他人に理解しろと言っても無理なのです。
長年連れ添った、奥さんでさえ以心伝心で伝わらないのですから、
利害が違う、立場も違う、生まれも、育ちも違う他人には伝わりません。

言葉で具体的に伝わるように書くことが大切です。
書くことで、自分の頭の中のモヤモヤが、見えてきます。

書き出して、冷静に見つめ、整合性をチェックし、
少しづつ、完成度を上げて行くのです。


  頭の中のモヤモヤを言葉にすること、自分との対話が改善の一歩です。

要するに..
「何を、どうするか?」をしっかり考えるための道具が図解の技術が有効です。


モヤモヤを分かる範囲で、図解することで、整合性のチェックが楽になります。
空白の部分が見えてきます。
空白を発見することで、自分の気がつかなった視点に気が付きます。


ちなみに、この事例の結末は..
取材を10時間ほどやることで、やっと方針が見えました。
疲れました..

方針が見えれば、いくつか方法を洗い出し、選択し、手順化..と進むことができます。
俄然進めやすくなります。

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「図解」思いを言葉に、言葉をカタチに
 http://www.zukai.net/
「図解」たくさんの図解サンプル集
 http://www.zukai.info/
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