昨日(1日)の日経朝刊 第1面に記事掲載されました。
銀行振り込みが変わる。全国銀行協会は2018年10月から、異なる銀行間の振り込みでも24時間・365日、すぐに相手にお金が届く新システムを稼働させる。これを受け三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行、地方銀行など加盟行の8割にあたる112の銀行がサービスを始める予定だ。午後3時以降や休日に振り込むと翌営業日に届く今のしくみを変えます。
ネット通販の普及などに伴い、迅速な決済の需要が高まっていることに対応する狙い。みずほ銀行は次期勘定系システムに移行する時期と重なるため、開始当初には間に合わない。新システムに加わる銀行の中には24時間対応に慎重な地銀が一部ある。ただこの場合も、平日午後3時までの振り込みを最低でも午後6時まで延ばすよう求めます。
銀行間の振り込みは全国の金融機関をつなぐ「全銀システム」を経由する。いまの稼働時間は平日午前8時半から午後3時半までで、これが「他行への振り込みは平日午後3時まで」という制約の理由です。
全銀協は夜間・早朝や休日の稼働を補う新システムをつくり、10月9日に稼働。24時間・365日、即時決済できる環境を整える。時間帯が広がることで、たとえばネット通販の迅速な出荷・受け取りにもつながる。昼間に仕事を抜けられなくても、夜に旅行代金を振り込めるようになるなど、個人にも利点があります。
海外では英国やシンガポールですでに24時間、銀行間振り込みができる。金融とIT(情報技術)を融合したフィンテックでも安価で便利な決済や送金は柱の一つです。
通話アプリLINEを利用した「LINEペイ」(
https://line.me/ja/pay)では、銀行口座やコンビニのレジでいったんチャージすれば、無料送金が可能だ。フィンテックベンチャーのKyash(
https://kyash.co/)が運営するKyashもクレジットカードからチャージし、無料で相手に送れます。
フィンテックの台頭で、これまで銀行が独占的に手がけてきた金融サービスの担い手がかわってきた。伝統的な金融機関である銀行も、利便性を高めて顧客流出を防ぐ必要に迫られています。
以上、皆様のお役に立てば幸いです。